| 著者名 | Authors | 所属機関名 | 所属機関名(欧文) | |
| 1 | #佐藤／夏雄 | Sato／Natsuo | 国立極地研究所 | Polar Research Institute of China |
| 2 | 村田／洋三 | Murata／Youzou | 山形大学 | Yamagata University |
| 3 | 山岸／久雄 | Yamagishi／Hisao | 国立極地研究所 | National Institute of Polar Research |
| 4 | 行松／彰 | Yukimatu／Akira | 国立極地研究所 | National Institute of Polar Research |
| 5 | 菊池／雅行 | Kikuchi／Masayuki | 国立極地研究所 | National Institute of Polar Research |
| 6 | 巻田／和男 | Makita／Kazuo | 拓殖大学 | 拓殖大学 |
| 7 | Yang／Huigen | Yang／Huigen | 中国極地研究所 | ヤン／ホイゲン |
| 8 | Liu／Ruiyuan | Liu／Ruiyuan | 中国極地研究所 | Polar Research Institute of China |
講演予稿:
国際HFレーダーネットワーク観測計画（SuperDARN）の一環として、1997年2月より昭和基地第2HFレーダー(Syowa East HF radar)がその稼動を始めており、特別観測も順次行われている。昭和第2HFレーダーの大きな特色の一つは、中国中山基地上空をカバーしていることである。中山基地の地理緯度、地磁気緯度はそれぞれ~69.4゜,~ 74.5゜であり、特に昼間側の午後におけるcusp／cleft領域付近を観測するのに適している。
1997年８月３日には、昭和第2HFレーダーが中山基地上空を高時間分解能で観測していた。幸運にもこの日の中山基地は快晴で、地上の全天TVカメラとの同時観測ができ、これまでにない両者の詳細な比較研究が可能となった。この日の太陽風磁場や密度は興味深い変動をしていた。特に興味深いことは、太陽風密度の急激な減少とBzがポジティブから急激なネガティブへの変動とが同時に起こった。これに呼応し、ネガティブSC現象が14時37分(UT)頃に、地球上や静止衛星での磁場変動として観測された。このSC現象に伴い、中山基地では可視オーロラ強度の急増と極方向移動が観測された。また、HFレーダーエコー領域も可視オーロラと同様な時間的・空間的変動をした。
ポジティブSCに伴うオーロラ強度の増加は一般的現象であるが、ネガティブSCに伴うこのような現象は特に興味深い。また、このSCに続いて起こる一連のオーロラ活動現象についても報告する。
abstract:
The geomagnetic and geographic latitudes at Zhongshan Station are
〜74.5゜and〜69.4゜degrees, respectively. The field of views of
Syowa East HF Radar covers over Zhongshan Station. Sudden intensity
enhancement and poleward expansion of visible aurorae and HF radar
echoes are found associated with negative SC event occurred at
~1437 UT on 3 August 1997. We examined in detail the relation
between the visible auroras and HF radar echoes with the relation
to solar wind parameter.
キーワード:
オーロラ、HFレーダー、昭和基地、中山基地、カスプ域
Keywords:
aurora,HF radar, SuperDARN, Syowa Station, Zhongshan Station