著者名 | Authors | 所属機関名 | 所属機関名(欧文) | |
1 | #河野/長 | Kono/Masaru | 東京大学理学部地球惑星物理学科 | Department of Earth and Planetary Physics, University of Tokyo |
講演予稿:
古地磁気データからできるだけ多くの情報を引き出そうとすると、一つの目標
としては平均の磁場をガウス係数を使って表現することが考えられる。実際こ
のような研究はすでに過去500万年の磁場
を対象として発表されている。しかし実はこれらの結果は正しくない。という
のは、古地磁気のデータは(1)伏角や偏角が主であり、これらはガウス係数
と非線形関係を持つ、(2)同時期のものであることは保証されず、数十万年
から数百万年の間の不特定の時期のものである、という性質を持っている。こ
の場合、測定値の平均値には、ガウス係数の平均値ばかりでなく分散(標準偏
差)も寄与するが、この点を前記の著者たちは考慮していない。
abstract:
Paleomagnetic data are not contemporaneous as well as mostly in the
form of directions (inclination and declination) which have nonlinear
mapping relations to Gauss coefficients. Because of these properties,
inversion of paleomagnetic data is quite different from the ordinary
analysis of the present day geomagnetic field.
キーワード:
古地磁気, 永年変化, 逆問題
Keywords:
paleomagnetism, secular variation, inverse problem