山崎/敦

「のぞみ」搭載 XUV によるヘリウムガス共鳴散乱光の惑星間成分の観測

Yamazaki/Atsushi

The Initial Result of the Observation ofthe Interplanetary Helium Gas Emission with XUV onboard NOZOMI.




著者名 Authors 所属機関名 所属機関名(欧文)
1 #山崎/敦 Yamazaki/Atsushi 東京大学理学部 Univ. of Tokyo
2 中村/正人 Nakamura/Masato 東京大学理学部 Univ. of Tokyo
3 吉川/一朗 Yoshikawa/Ichiro 宇宙科学研究所 ISAS
4 塩見/慶 Shiomi/Kei 東京大学理学部 Univ. of Tokyo

講演予稿:
 1998年7月4日未明に鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げられ た火星探査衛星「のぞみ」は、12月からの火星へのクルージング を前に地球周回中で地球近傍観測を行っている。搭載された極端紫 外撮像器(XUV)は測定波長をヘリウムイオン及び原子の共鳴散乱 光(波長 30.4nm、58.4nm)とし、世界初の地球プラズマ圏外から の撮像を主目的とし観測を開始した。その結果、地球プラズマ圏方 向からの散乱光を測定することに成功し、さらにそれ以外の方向か らのヘリウム原子の散乱光も観測した。これは惑星間空間起源の成 分だと考えられる。XUV は観測限界を 0.1 Rayleigh までさげた高 感度観測器であり、また地球から数十 Re 離れた場所での観測が可 能であるためプラズマ圏及び電離圏からの影響を受けない測定がで きる。今回は初期解析報告をする。

abstract:
 For the first time in the world, we succeeded in observation of the emissions of helium ions and gas (the wavelength of HeII 30.4 nm and HeI 58.4 nm, respectively) from the plasmasphere and the interplanetary space out of the plasmasphere with eXtreme UltraViolet scanner (XUV) onboard NOZOMI. We present the first result from the analysis of the observarion of the interplanetary scattering of HeI.

キーワード:
極端紫外光、ヘリウム共鳴散乱光、のぞみ

Keywords:
extreme ultraviolet, resonantly scattering, NOZOMI