著者名 | Authors | 所属機関名 | 所属機関名(欧文) | |
1 | #渡辺/尭 | Watanabe/Takashi | 茨城大学理学部 | Department of Environmental Sciences, Ibaraki University |
2 | 小島/正宜 | Kojima/Masayoshi | 名古屋大学太陽地球環境研究所 | Solar-Terrestrial Environment Laboratory, Nagoya University |
3 | 徳丸/宗利 | Tokumaru/Munetoshi | 名古屋大学太陽地球環境研究所 | Solar-Terrestrial Environment Laboratory, Nagoya University |
講演予稿:
太陽活動11年周期の色々な局面について,惑星間空間衝撃波の伝播特性
にどのような差が現れるかを代表的な観測例について調べた.太陽活動極大
期に現れる強い太陽フレアやプロミネンス爆発に伴う惑星間空間擾乱は,
顕著な異方性を示すものが多く,惑星間空間の南北どちらかの,太陽爆発
現象の起こった半球に擾乱の主要部が現れることが多い.また極大期の擾乱
には経度方向にも強い異方性が見られることが多いが,大きく緯度方向に
波打った磁気中性面の中や,それを越えた反対側では,擾乱の伝播速度が
顕著に低下する例が認められた.太陽活動の低い時期においては南北両半球
に伝播する惑星間空間擾乱が観測されることが多く,太陽赤道近くにある
惑星間空間磁気中性面の方向では,伝播速度が低くなる現象が認められた.
このように,太陽活動周期の推移とともに現れる惑星間空間磁気中性面の
位置や形状の変化,太陽爆発現象と磁気中性面との位置関係によって,
惑星間空間擾乱の伝播特性が変化することが示唆される.
abstract:
We compare propagation properties of interplanetary disturbances
observed in various phases of 11-year solar cycle. General
characteristics of interplanetary disturbances are controlled by the
geometry of the heliospheric current sheet; slower propagation
speeds are observed along the sheet than those in the region apart
from it. It is also found that the current sheet act as a "barrier" for
interplanetary disturbances.
キーワード:
惑星間空間擾乱,太陽風,CME
Keywords:
Interplanetary disturbance, Solar wind, Coronal Mass Ejection (CME)