磁気赤道帯夜光(630nm)と赤道帯異常のプラズマダイナミックス

*林 幹治[1], 一場 伸元[1], Thai Lan Hoang[1]

東京大学[1]

Possible role of plasma dynamics to midnight enhancement of 630nm airglow in the dip-equator region

*Kanji Hayashi[1] ,NObumoto Ichiba [1],Thai Lan Hoang [1]
The University of Tokyo[1]

We observe dual airglow zones both sides of dip equator in the all-sky images recorded in the dip-equator region of souther Vietnam. They come close together towards the midnight and enhanced in brightness. These facts are considered and are tried to be interpreted as they are caused by plasma dynamics in the ionospheric F-layer linked with the equatorial anomaly.

2001年2月以来、ベトナムのホーチーミン市郊外で全天カメラによる 630nm赤道夜光の観測を行っている。 前回学会で2月〜4月の初期観測結果として以下を報告した、(1)真夜中 を中心として夜光の増光が観測される。(2)晴天日の8割近くの高い出 現率、(3)磁気赤道の両側の発光帯が夕方から徐々に赤道に近づき真夜 中付近で最大光度に達しその後高緯度側に後退する。(4)南北の暗い筋 構造(プラズマバブル構造)が安定した流れに乗って東進するの頻繁に 観測される(夕方は速く〜150km/sで真夜中付近では〜80m/sに減速)。 その後、5月〜7月の現地は雨季で晴夜の数は限られていたが、次の 傾向が明らかになった[一場、林、Hoang T.Lan、今回ポスター]. (a) プラズマバブル構造の観測頻度が著しく下がった。(b)夜光増光が 真夜中以降に観測されることが多くなった。(c)増光領域の南北非対称 あるいは南から北への移動が見られた。   以上の観測事実をもとに、赤道夜光の増光の仕組みについて考える。 1)従来の諸説、  1-1. 当初から着目された観測事実 (1)は大気潮汐の半日周期成分の 中性ガス圧上昇による電離層F層下部で酸素イオンの再結合が促進さ れる。  1-2. 真夜中付近に観測される温度極大との関連。 2)我々の観測事実の中で、(3),(4),(a),(b)に着目し、更に以下の点を 考慮して赤道F層プラズマダイナミックスに力点を置いた解釈を試 みる。  2-1. 衰退する夜間電離圏赤道異常のダイナミックスとの関連。  2-2. 夜間F層イオン下降速度の季節依存(衛星観測による東経80度    磁気赤道に関する統計)