中国,四国地方西部のネットワークMT観測(序報)
*首藤 史朗[1], 山口 覚[2], 大志万 直人[3]
村上 英記[4], 塩崎 一郎[5], 上嶋 誠[6]
神戸大学 自然科学[1]
神戸大学 理学部[2]
京都大学防災研究所[3]
高知大学 理学部[4]
鳥取大学 工学部[5]
東京大学地震研究所[6]
The Network-MT observation in the western part of the Chugoku and Shikoku district (prelininary report)
*Shirou Sutoh[1]
,Satoru Yamaguchi [2],Naoto Oshiman [3]
Hideki Murakami [4],Ichiro Shiozaki [5]
Makoto Uyeshima [6]
Kobe University[1]
Kobe University[2]
DPRI, Kyoto University[3]
Kochi University[4]
Tottori University[5]
ERI, Tokyo University[6]
We are investigating the electrical conductivity structure beneath
the Chugoku and Shikoku district using the Network-MT method.
This Network-MT observation was carried out in the western part
of these districts from 1999 to 2000. We will report 1) the
spatial distribution of apparent resistivity in the western
Chugoku and western Shikoku district, and, 2) one dimensional
models of each district and two-dimensional models.
フィリピン海プレートの沈み込みに関係した電気伝導度構造を推
定するためにネットワークMT法(NTTの通話回線を用いた長基線
地電位観測)を用いて、広域かつ広帯域の電気伝導度分布を求め
ている。1999年から2000年にかけては、中国,四国地方西部(島
根県、広島県、山口県、愛媛県、高知県)で観測を行った。
島根県内の観測地域では電場成分が海岸線と直交し、磁場が海岸
線に平行な成分の組み合わせおよびその逆の組み合わせの両方の
見かけ比抵抗が10-100Ωmの範囲に分布している。一方愛媛県内
の観測地域ではこの値が見かけ比抵抗は1-100Ωmとやや低い。
愛媛県の宇和-城川をつなぐ東西の線で北部に低比抵抗、南部に
高比抵抗のコントラストがあることも分かった。この境界は仏像
構造線と一致する事は興味深い。
本講演では、
1)中国西部地域の比抵抗分布と四国西部地域の比抵抗分布
2)それぞれの三角地域での一次元モデリングについて発表する。
また二次元モデル解析の結果も発表する予定である。