2025年8月10日
国立オリンピック記念青少年総合センター
女子中高生夏の学校2025
~科学・技術・人との出会い~
・タイトル: 実験・実習「ウェーブマシーンで学ぶ「波」のサイエンス〜オーロラとのつながり〜
・ポスター・展示「人工衛星と地上観測で探るオーロラの謎」
・講演者: 伊藤ゆり (総研大・D2), 髙原璃乃 (東大/宇宙研・D1), 吹澤瑞貴 (極地研・特任助教)
共同実施者:佐藤薫野 (総研大・5年一貫制D1), , 大矢浩代 (千葉大・助教), 岩井一正 (名古屋大・教授)
・参加人数: [実験・実習] 5名 [ポスター・展示、進路・キャリア相談カフェ] 90名
・講演時間: [実験・実習] 2時間30分 (9:00–11:30), [ポスター・キャリア相談] 2時間 (13:00–14:10, 14:20–15:10)
NPO法人 女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト (GSTEM-CPP) の「女子中高生夏の学校2025~科学・技術・人との出会い~」の2日目に実施された実験・実習「ミニ科学者になろう」、ポスター・展示「研究者・技術者と話そう」、進路・キャリア相談カフェに参加しました。
実験・実習では参加して頂いた5名の女子高生に、2つの班に分かれてストローとゴムひもを使ってウェーブマシンを作成してもらい、波の振幅や振動数、ゴムひもを引っ張る力やストローの重さを変化させながら波の伝搬する速さを測定して、波の基本的な性質について学習して頂きました。実験のまとめではゴムひもを伝わる波の性質に加えて、雷ホイッスラーやコーラス波など自然界に存在する波について紹介しました。また、あらせ衛星により明らかとされたコーラス波と脈動オーロラの関係についても紹介し、波の性質を理解することはオーロラの研究をする上でも重要であることをお伝えしました。
ポスター展示では地球電磁気・地球惑星圏学会の研究分野の一つであるオーロラ現象の発生原理や人工衛星や地上観測で明らかとされたオーロラの謎について最新の研究成果とともに紹介しました。オーロラ発生原理の説明ではポスターだけでなく、オーロラ発生装置を用いて実際にオーロラを発生させながら説明しました。
進路・キャリア相談カフェでは、「地方から都市・都市から地方」というテーマのブースで、高校生の相談に応じました。特に地方から都市部への進学を希望する生徒に対しては、実際に地方から都市部の大学へ進学した自身の経験を踏まえ、生活環境の変化や移動手段、宿泊場所選びのポイントなどを具体的に伝えることができました。また、科目の勉強法についても、自身が高校生のときに工夫した方法や受験期の体験談を交えてアドバイスを行いました。他にも、様々な学会に所属する多様な年齢層のスタッフが相談にあたっており、その中で、自分の立場を活かして参加者が相談しやすい雰囲気づくりに貢献できたと感じています。今回の経験を通じて、高校生の目線で相談に乗るためには、入試制度や進学に関する最新情報のアップデートを継続的に行う必要性があることも感じました。