出来事水路部第1回磁気測量
明治45年(1912)〜大正2年(1913)
内容 海軍では、艦船の羅針盤の校正等のために、定期的に更新された地磁気データを必要としていた。そこで、田中舘愛橘が顧問をし、海軍の水路部が担当して全国磁気測量を行うことになった。

水路部による第1回の磁気測量は明治45年(1912)4月から大正2年(1913)5月にかけて行われた。

この第1回目の測量では、田中館式磁気儀とカセラ製またはドーバー製のディップサークルを使用し、本州(112地点)、四国(16地点)、九州(34地点)、北海道(39地点)、樺太(19地点)、朝鮮半島(78地点)、沖縄(10地点)、台湾(16地点)、小笠原(7地点)の合計331地点で測量を行った。

観測データは、最終的には、大正2年(1913)1月1日における4組の測器の平均値を基準値とするように、換算処理が施された。

水路部では、以後10年おきに磁気測量を実施することになり、第2回目の磁気測量は大正11年(1922)から大正12年(1923)にかけて、第3回目の磁気測量は第二回国際極年観測期間と偶然重なって昭和7年(1932)から昭和8年(1933)にかけて、第4回目の磁気測量は昭和17年(1942)から昭和19年(1944)にかけて行われ、戦後は5年おきに測量が行われている。

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