出来事南極観測隊が昭和基地を設営、越冬開始
昭和32年(1957)
内容 第1次南極予備観測隊は、昭和32年(1957)1月29日に、南極のオングル島に上陸した。ここを、基地の設置場所に選定し、建設式が行わた。この基地は、昭和基地と命名された。

設営された基地は組立パネル式の建物3棟と、組立式パイプ鉄骨構造の上に耐寒防水布の厚幕屋根を敷いた発電棟1つであった。総面積は約200平方メートルで、3棟の建物の1つは居住専用、1棟は無線通信棟、他の1棟は食堂・調理室のある食堂棟であった。この3棟に、西堀栄三郎を隊長とする最初の南極越冬観測隊11名が分散して居住したのであった。

越冬隊の観測の中心は、気象観測と地形地質調査であり、そのほかに、携帯用宇宙線計による宇宙線観測と、オーロラの目視観測も行われた。また、春から夏にかけては犬ぞりによる遠方への調査旅行も行われた。

写真にあるように、現在では諸施設の整った大規模な基地となっている。

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