出来事 | 国際地球観測年(IGY) |
年 | 昭和32年(1957)〜昭和33年(1958) |
内容 |
IGYは、第三回国際極年の名の下に出発した初期の構想が全世界における観測を目的とする事業に発展したために、新しい名称に採用された事業名の略称である。 第一回国際極年は明治15年(1882)〜明治16年(1883)、第二回国際極年はそれから50年後の昭和7年(1932)〜昭和8年(1933)に行われた。しかるに、自然科学の目覚ましい発展により、次回予定の昭和57年(1982)まで待っておられなくなった。そこで、第三回国際極年を太陽活動極大期にあたる1957〜58年、即ち第二回極年から25年後に実施してはどうかとの提言があり、この第三回国際極年を International Geophysical Year(略称IGY)として、必要なあらゆる現象を徹底的に観測研究しようと言う計画が持ち上がった。 IGYの日本語名としては、直訳の「国際地球物理年」ではなく、「国際地球観測年」とすることが決まった。そこには、地球物理学関係を中心としながらも、もっと広い分野にわたって地球を総合的に調べようという、我が国の科学者たちの意気込みが感じられる。 昭和32年7月1日午前9時(グリニッチ標準時間1957年7月1日0時)に国際地球観測が世界中で開始された。 我が国での観測内容は、地磁気、極光(オーロラ)及び夜光、電離層、太陽活動、宇宙線、南極観測、ロケット観測などであり、非常に多くの項目に亘って詳細な観測が行われ、多大な成果を上げたが、参加した機関や観測項目は膨大な数に上るので、ここでは具体的な機関名などは割愛する。 |
関連事項: |
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