出来事国際地球観測百年記念事業
昭和58年(1983)3月15日
内容 明治15年(1882)の第一回国際極年観測後100年目、昭和7年(1932)の第二回国際極年観測後50年目、昭和32年(1957)の国際地球観測年(IGY)後25年目に当たる昭和57年(1982)から昭和58年(1983)にかけて、何等かの記念事業を行うことが世界各国で計画された。我が国では、明治16年(1883)に内務省地理局中央気象台が東京で我が国初の地磁気毎時観測を始めた日から丁度100年目に当たる昭和58年(1983)3月15日に国際地球観測百年記念式典を日本学術会議主催で開くことを決定した。

当日、記念式典は港区六本木の日本学術会議講堂で、約300人が列席して行われた。式典に続いて地球内部、気水圏、地球外圏の三分野の専門家による記念講演が持たれるとともに、ロビーでは地球電磁気学各分野の観測の歴史に関する展示会が開かれた。また、第二回国際極年観測や国際地球観測年のときの功労者の方々への「国際地球観測百年記念メダル」贈呈が行われた。

記念事業推進委員会では、記念式典を挙行するとともに、国際地球観測百年を記念して出版物を刊行することになった。国際地球観測年のときに活躍した研究者や、以後の国際協同観測事業で指導的役割を果たした研究者に執筆を依頼し、東京大学出版会から『地球観測百年』(永田武・福島直編)が出版された。

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