出来事全国4ヵ所に地磁気観測所設立
明治26年(1893)〜明治30年(1897)
内容 田中舘愛橘の提案で、震災予防調査会では地磁気の時間変動の観測も行うことになり、フランスからマスカール式自記磁力計を4台購入した。

そして、名古屋(愛知県尋常師範学校内に設置、愛知県名古屋測候所に観測委託)と仙台(第二高等中学校)とに恒温観測室を設け、そこに磁力計を設置して、明治26年(1893)から連続観測を始めた。

その後、根室(根室測候所)と熊本(第五高等学校)とでも、マスカール式自記磁力計を設置して観測を開始した。これらの観測の開始時期は不祥であるが、根室は明治29年(1896)、熊本は明治30年(1897)(明治32年(1899)という説もある)に観測を開始したものと推測される。

従って、当時、中央気象台による東京での観測と合わせて、国内の合計5ヵ所で地磁気観測がなされていたことになる。

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