出来事洛北上賀茂地磁気観測所設置
明治37年(1904)
内容 「地球磁力の国際同時特別観測」のために設置された、上賀茂臨時地磁気観測所は、震災予防調査会によって、明治37年(1904)1月より洛北上賀茂地磁気観測所として正式に発足することになった。

田中舘愛橘がここで観測しようと目論んでいたものは、明治36年(1903)の万国測地学協会(IAG)第14回総会(於:コペンハーゲン)で問題となった地磁気脈動(geomagnetic pulsation)や磁気嵐(magnetic storm)の急始(sudden commencement;略称SC)であった。

これらの観測のため、早廻しで記録を取ることにしたが、いくら早廻しとはいえ、本質的にマスカール式磁力計では感度も低く、時定数も長すぎたことなどにより、うまく観測できずに終わった。

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