出来事中央気象台臨時豊原地磁気観測所観測開始
昭和7年(1932)
内容 中央気象台では、第二回国際極年観測に合わせて、樺太の豊原(現:ユジノサハリンスク)に臨時の観測所を開設し、昭和7年(1932)より観測を開始した。これにより、臨時豊原地磁気観測所は、柿岡、チンタオ(青島)に続く、中央気象台の管轄する3番目の地磁気観測所となった。

同観測所では、印度測量型磁気儀(米国沿岸測量型磁気儀)による絶対観測、アースインダクターによる伏角測定、エッセンハーゲン型変化計による連続観測、ベンドルフ型電位計による空中電気観測、地電流観測などが行われた。

同観測所は、昭和16年(1941)に正式の観測所となったが、終戦とともにソ連に接収された。

ちなみに、中国の青島測候所は、第一次世界大戦の際に帝国海軍が大正4年(1915)にドイツから接収、大正11年(1922)に日本領事館付属として中央気象台に移管されたものであり、地磁気観測も行われていたが、昭和12年(1937)までで地磁気観測は中止となっている。

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